3月に入ったというのに寒い日が続きますね。
お体には十分お気をつけて。
さて、前回に続き矯正の話。
前回のコラムで触れた通り、成長に合わせた全顎的な矯正は、専門の先生にお任せしていますが、時折僕自身が手掛ける矯正治療もあります。
歯にまつわるトラブルの中で、比較的多いのが
“歯が折れてしまったっ!!”
ということ。
折れる部位は前歯から小臼歯と言われる割と小さめの歯が多いですね。折れる状況や原因にも様々ありますが、その多くは昔神経をとっている歯なのです。神経を取ると比較的折れやすくなりますから、何かぶつかったり硬いものを噛んだ拍子に“ポキッ”といってしまうこともでてきます。
この時歯の頭部分(歯茎からでているところ)があまりないケースがあります。教科書的には抜歯になってしまうこともあり、大変危険な状況ですが、根が丈夫なら何とかなることもあります。
それが“矯正的挺出”です。
要は歯茎の中に埋まって使えない歯を引っ張り出してやるわけです!!
ちょっと強引ですが、そうでもしないと健康な歯の部分が埋まったままで治療ができないのです。
ちなみに写真はこれ。
このように装置を組み込むことによってゴムで牽引し、救出してあげるわけです。まさにレスキューですね。条件があえばお話しいたしますのでその時は一緒にがんばりましょう!!ちなみにちょっと大変です(泣)