しばらくぶりの更新となりましたが、皆様健やかにお過ごしでしょうか?
さて先日摂食嚥下リハビリテーション学会が開催され、新潟まで行って参りました。
新潟は残暑真っ盛り?ということで、天気には恵まれましたが、ものすごい暑さでした。
暑い中スーツというのは中々に体力を削られますね。
ところで近頃メディア等でも盛んに名前を聞く
「オーラルフレイル」
という言葉、ご存じでしょうか?
人は健康な肉体から、病気や加齢に伴い介護が必要な状態になっていきます。しかしある日突然そうなるのではなく、その過程で時間をかけてゆっくり衰えていきます。
フレイルとは、健康と要介護の中間にある虚弱状態のことで、特に口や喉周辺の筋肉や機能の衰えに関してはオーラルフレイルと呼ばれています。
皆さんご存じの通り、医療の進歩によりますます高齢化が進んでいます。ですが人生の終わりまで口からご飯を食べることができる人はそう多くはありません。
美味しくご飯を食べるには、舌だけではなく、頬や喉周囲の筋肉が上手く連動して動くことが必要で、人はそれを無意識のうちにごく自然に行っています。
加齢により筋肉が衰えてくると噛んだり、飲み込んだりする力が落ちたり、気管に食べ物が入るいわゆる誤嚥を起こしたりします。
筋肉や機能は一度落ちるとなかなか回復しません。手や足だって動かなくなってくるのと同じですよね?
要はこのフレイルという状態からリハビリなどの介護予防を通して、本当に介護が必要な状態へもって行かないようにすることが大事なんです。そのためには健康な状態の時から習慣的に訓練などを行い、少しおかしいなと感じたら受診して検査などを受け、それに合ったリハビリテーションをしていくことが必要になってきます。
江戸川区では幸い“江戸川歯つらつチェック”という介護予防のための検診もありますので、気になる方は受けてみるのもいいでしょう。
私たちはできるだけ地域の方々に寄り添った医療を心がけていますので、気軽に声をかけてくださいね!!